「おはようございます」それ以上の言葉を発するのは、もう無理だった。
元レーサー隊長から説明を受けた。「県道で推進工事があるから片交に3人。ワンカップ隊長と禿スモーカーは別班で通行止めに」
8時すぎ、ユンボ置き場から看板、カラーコーンとバーを信号の下まで運んだ。準備を終わって一服。配置につく。ガードレールに腰掛けて、業者を待った。業者がユニックとダンプを止めてから、ひたすら片交だった。信号があるから車を流せない、渋滞する。ほかに問題はない。
10時、「15分、一服タイム」元レーサー隊長が言う。座り込んでブロック塀に寄りかかった。やる気が出ない。
11時半から1時間の昼休憩。近くの図書館に行った。真っ先に喫煙場所を目指した。
12時半、片交に戻った。
14時半、作業近くに配置を換わるように元レーサー隊長に言われた。「そこで一服してて」
15時半、片交に戻る。
16時10分、「4時半まで中やりながら一服してて」作業近くに行った。
16時半、片交。
17時、開放。看板、カラーコーンとバーをユンボ置き場に片付けて事務所に戻る。終了。
精神病院に入院したい。感情を薬で麻痺させてまで交通誘導員をしていたくない。
イニさんさんへ
俺様隊長も安西先生隊長も現場に出ていることが優秀な交通誘導員であることの証明であると思っているふしがあります。売り込んだ結果、毎日仕事があると思っているのでしょう。二人とも自分を売り込みながら生きてきたのです。そうやって行き着いた先が交通誘導員だったのです。
マツダさんへ
屋根付きのベンチがあります。雨が降ると雨宿りする人がいっぱいなので、そこは避けます。
二人の隊長に汚染されて「警備員しか能力がない」と思ってしまい、他に仕事を探す体力、気力が奪われてる感があります。
今日たまたまTVの情報番組を観てたら、本を執筆した武田鉄矢氏が「登山と言うのは、山を登って降りてはじめて登山と言う。私は人生の登山の山頂は登った、あとはどのように下山するかだ…」
しっかりと複製出来ないけど、こんな感じで言われてました。
何かね、安西先生隊長、俺様隊長の登山のあとを嫌々来ている感じですね。
警備会社が一緒やからしゃあないみたいな。
二人はもう人生の山を登り、あとは降りるだけです。
それを嫌々付いて行くのはおかしいです。
もし、山頂まで登ったと思ってるなら、降りるコースを変えて下さい。
社長が言った「掛け持ち可」を捨てることはしないで下さい。
学歴プライドを捨てれば、派遣なんか幾らでも仕事有りますよ。
病院食は美味しそうですが、退屈そうですね。
入院するなら冬ですね。欠格事項に当てはまって強制的に交通誘導員を辞めるのもありかもしれないですね。